注文住宅でガレージハウスを建てる|メリット・デメリットや後悔しないためのポイントまで解説【実例画像付き】

建物にガレージが組み込まれたガレージハウスは、天候に左右されることなく愛車を守り、盗難のリスクも抑えられると人気を集めています。
しかし、ガレージハウスを注文住宅で建てるとなると、メリットだけでなく注意しておきたいデメリットもゼロではありません。
そこで今回は、福井の住宅工務店リョーエンホームが、ガレージハウスのメリット・デメリットや、後悔しないためのポイントについて紹介します。
実際の施工実例とあわせて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
| コラムのポイント |
|---|
| ・ガレージハウスとすることで、大切な愛車を守ることができるほか、雨の日や荷物の多い日の移動もスムーズです。 ・建築費用が高くなる点や、居住スペースとのバランス、騒音・排気ガス対策などに注意してください。 ・掃除・メンテナンスのしやすさや、外観デザインにもこだわりましょう。 |
Contents
ガレージハウスとは
ガレージハウスとは、住宅の一部にガレージ(車庫)が組み込まれた家を指します。
ガレージを設けることにより、大切な愛車を天候や盗難から守れるほか、雨の日でも濡れずに乗り降りできるのが便利なポイントです。
駐車スペースとしてだけでなく、趣味の場としてガレージを活用するケースも少なくありません。
注文住宅でガレージハウスを建てるメリット

注文住宅でガレージハウスを建てる場合、主なメリットとして次の5点があげられます。
車を雨風や紫外線、砂ぼこりから守ることができる
注文住宅にガレージを設ければ、壁やシャッターで車を囲うことができるため、雨風や紫外線、砂ぼこりなどから愛車を保護できます。
塗装やボディの劣化、色あせなどを防止することで、大切な車の美しさや価値をより長く保持できるのは大きなメリットです。
車へのいたずらや盗難を防ぎやすく防犯性が高い
ガレージハウスの中でもシャッター付きのガレージとする場合、車へのいたずらや盗難を防ぐ効果もあります。
シャッター付きであれば、外部からは車種やナンバーもわかりづらく、侵入されるリスクも抑えられるためです。
また、防犯センサーのような追加対策も施すことで、さらに防犯性を高めることもできます。
ホームセキュリティを導入し、車両へのいたずらやパーツ・車体の盗難を予防するのも効果的です。
雨の日や荷物が多いときでも車から家への移動が楽
注文住宅でガレージハウスを建てる際、ガレージと玄関が直結している間取りにすることで、雨の日でも濡れることなく車を乗り降りできます。
荷物が多い時にもスムーズに出入りできるなど、ストレスを軽減できる点が大きなメリットです。
また、ご家族が車椅子を利用されている場合は、ガレージから玄関への段差をなくすことで、車から住居へ簡単に移動できます。
ガレージを趣味のスペースや倉庫など多目的に活用できる
ガレージは、車を駐車するだけでなく、アウトドア用品の収納や、DIYの工房など、趣味のスペースとしても活用できます。
よくある活用例としてあげられるのは、次の通りです。
- ・サーフボードやキャンプ用品、ゴルフ用品などの収納スペース
- ・季節用品の保管場所
- ・お子さまの遊び場
- ・トレーニングスペース
駐車以外にも多目的に活用したい場合は、ご家族の趣味に合わせて広さや設備などをカスタマイズしておきましょう。
愛車をいつでも近くで眺めたり手入れしたりできる
ガレージハウスを建てる際、住居からガラス越しに愛車を眺められる設計にすることで、大切なお車をいつでも見守ることができます。
また、車のメンテナンスやカスタマイズも気軽に行えるため、愛車の手入れをこまめに行いたい方にもガレージハウスはおすすめです。
注文住宅でガレージハウスを建てるデメリット

注文住宅でガレージハウスを建てる場合、次の4点には注意が必要です。
建築費用が高くなる
ガレージハウスを建てるには、ガレージのない住宅と比較して建築費用が高くなる場合があります。
ガレージを作るには大きな開口部が必要となり、その影響で家の強度が落ちてしまうのを防ぐためには、鉄骨造やコンクリート造といった高コストな構造が求められるためです。
また、ガレージに使用するシャッターや換気設備などにもコストがかかるため、建築費用が割高になる傾向にあります。
居住スペースが削られる
ガレージハウスでは、1階部分がガレージとなるため、その分居住スペースが削られる点がデメリットです。
間取りの自由度が下がってしまうため、敷地面積によってはリビングや収納が狭くなるリスクも考えられます。
騒音や排気ガスの問題がある
ガレージハウスでは、シャッターの開閉音、車のエンジン音が居住スペースに響いてしまう場合があります。
仮に寝室近くにガレージを設けてしまった場合、ご家族の睡眠を妨げる恐れもあるため注意が必要です。
また、壁に囲まれていることで排気ガスが溜まりやすく、十分に換気されていないと健康被害を及ぼす恐れもゼロではありません。
耐震性に注意が必要
ガレージハウスでは、大きな開口部を1階に設置する必要があるため、耐震性が低下しやすいのが懸念されるポイントです。
車を複数台駐車できるような広いガレージにする場合、それだけ大きな開口部が求められるため、より一層注意しなければなりません。
また、3階建の狭小住宅のように、敷地面積が狭い一方で高さのある建物の場合、ガレージを設けるとバランスが悪くなる恐れがあります。
注文住宅でガレージハウスを建てて後悔しないためのポイント

注文住宅でガレージハウスを建てる際には、次の5つのポイントに注意して後悔するのを防ぎましょう。
ガレージのサイズに余裕を持たせる
注文住宅でガレージを設ける際は、空間に余裕を持たせることが重要です。
幅や奥行き、高さに余裕のある設計にしておけば、将来に車種変更があった場合に、サイズが合わず困る心配もありません。
スペースに余裕があれば、車から荷物を出し入れする際にもスムーズです。
居住スペースや収納とのバランスを考える
注文住宅でガレージハウスを建てる際、ガレージを広くすることも大切ですが、より重要なのが居住スペースや収納とのバランスです。
ガレージの広さを優先した結果、リビングや収納が狭くなったり、動線が悪くなったりすることのないように間取りを作成しましょう。
騒音・排気ガス対策を忘れずに行う
ガレージから響く騒音や排気ガスは、ご家族にストレスを与える恐れがあります。
場合によっては、近隣トラブルになるリスクもゼロではありません。
ガレージと寝室はできる限り遠くに配置する、住居との境に防音ドアを設置する、防音シャッターを利用するなど、防音対策を取り入れましょう。
また、排気ガスによる健康被害を防ぐために、換気扇や小窓を設けるなど換気対策も十分に行ってください。
掃除・メンテナンスのしやすさを確保する
ガレージは、頻繁に車で出入りするため汚れやすいスペースです。
そのため、できるだけ清潔に保てるように、掃除やメンテナンスのしやすい設計とすることが欠かせません。
例えば、ガレージの床をモルタル仕上げにすることによって、見た目がスタイリッシュでおしゃれなだけでなく、掃除もしやすくなります。
ガレージ内に掃除用具の収納スペースを設けるほか、スロップシンクを設置するのもおすすめです。
外観デザインにもこだわる
注文住宅でガレージハウスを建てる際は、実用性だけでなく外観デザインもこだわりましょう。
シンプルモダン、和モダン、インダストリアルなど、住宅のテイストや愛車の雰囲気にあったデザインに設計すると効果的です。
将来車を買い換えることを想定し、車種を選ばないデザインにしておくこともおすすめします。
注文住宅で建てたガレージハウスの実例6選

ここからは、リョーエンホームが手がけたガレージハウスの施工実例を紹介します。
ガレージハウスの実例①

白を基調とし、爽やかでありながらもラグジュアリーさも感じる二世帯住宅です。
ゆったりと2台駐車できるビルトインガレージは、シャッターなしで開放感を演出しています。
ガレージハウスの実例②

住居部分は片流れ屋根、オープンガレージ部分は陸屋根とすることで、外観のアクセントが効いています。
室内へと直結している入り口も設置し、出入りがスムーズなのもポイントです。
ガレージハウスの実例③

▼重量鉄骨によるダイナミックな外観。三階建てがつなぐ二世帯の暮らし。
三階建てのダイナミックなたたずまいが印象的な二世帯住宅です。
グレータイルの外壁は洗練された雰囲気を演出し、重量鉄骨造とすることで大容量のビルトインガレージを実現しました。
ガレージハウスの実例④

総タイル張りにチェリー材がアクセントとなり、高級感溢れる外観が魅力的です。
シャッター付きのビルトインガレージで、防犯対策・雨風対策も徹底しています。
ガレージハウスの実例⑤

色味をグレーで統一し、スタイリッシュモダンな印象を与えるガレージハウスです。
車やバイクを駐車できる大容量のガレージを設置し、趣味も楽しめる住まいとしました。
ガレージハウスの実例⑥

モダンなたたずまいが印象的な平屋のガレージハウスです。
大きなビルトインガレージは家へ直結しており、天候が悪いときや荷物が多いときもスムーズに出入りできます。
まとめ
注文住宅を建てる際にガレージを設けることで、大切な愛車を雨風や砂ぼこりなどから守ることができます。
シャッター付きのガレージにすれば、いたずらや盗難のリスクも軽減されるため、防犯対策にも効果的です。
しかし、騒音・排気ガス対策や居住スペースとのバランス、外観デザインなど、注意すべき点も少なくありません。
ガレージハウスの建築を検討される場合は、施工実績の豊富な業者へと相談しましょう。

